

私の肩書は、生産準備プロモーター。新車やモデルチェンジした車種が市場に投入される際、それに合わせた新しいCVTベルトを製造するため、社内のエンジニアとお客様との仲介役として綿密な生産化日程を立てているのです。 元々は、広告会社で営業の仕事をしていました。毎月、自分に割り当てられた売上目標を達成していくため、仕事はすべて自分自身で管理してきました。生産管理部に所属する今は、それとは180度異なる行動が求められています。自分だけでなく、製造に関わる全てのスタッフをとりまとめ、生産体制の決定や試作生産、物流の仕組みの確立など、号口化(試作生産を終えて本生産に漕ぎつくこと)に向けてあらゆる準備をする。周囲からは「以前より気配りができるようになった」なんて、言われることもあります(笑)。

2013年1月から2014年1月まで、シーヴイテック北海道の立ち上げプロジェクトが実施されました。前例のない新拠点の立ち上げ、しかも、かなりの短期間。社内では何度も生産準備進行会議を開き、作業の進捗を確認し合いました。議題は様々でしたが、作業の遅れが一番大きな論点に。出席者全員が知恵を絞り、いかにして遅れを取り戻すかを話し合いました。また、この会議には役員も出席するため、提案に対してその場で承認をいただくことが可能でした。今思い返せば「即断即決」というフットワークのいい社風がここに表れていたように思います。メンバーの努力が実り、なんとか立ち上げることができた新拠点。創業時から蓄積してきた改善ノウハウを活かした設備や施設が導入されました。それでも、満足してばかりはいられません。立ち上げ後には振り返り会を開き、今後、別の拠点を立ち上げることになった場合の材料にしようと、進行や作業の問題点を抽出し、改善策を話し合いました。プロジェクト全体を通して、課題と対策を明確にした質の高い議論が会社全体でできるようになり、会社が前進していることを肌で感じることができました。

仕事のことばかり話してきましたが、シーヴイテックの社員はプライベートでも仲がいいですね。バスケ同好会やサーフィン部などの活動は活発だし、私自身もほかの部署のメンバーと一緒に毎年旅行に行っています。チームワークとかフットワークと言葉で言うのは簡単だけれど、実際にやってみると難しい。だからこそ、普段から社員同士、いい関係を築いていけたらいいと思っています。また、だんだん後輩も増えてきたので、「どうしたら不可能と思えることでも可能にできるか」考えて行動することを、自分が手本となって取り組んでいきたいと思っています。