

帯板切断機の前で、黙々と品質チェック。決して派手ではないけれど、僕はこの仕事にやりがいを感じています。CVTベルトの製造は、金属製の大きな帯板を切断することからはじまります。世界に誇るCVTベルトをつくる会社で、第一工程を任される。そう考えると、身の引き締まる思いがしますね。
製造部は協力しやすい雰囲気があって、疑問点や不明点はみんなで解決しようという姿勢があります。ある時、リング切断機が頻繁に停止してしまうことがあり、みんなでカッターユニットを解体してその原因を究明しました。カッターユニットの仕組みがよく分かり、自分の仕事の意義を再認識できましたし、何より、部署内で結束して品質を守るという意識の高さを肌で感じられて、ここに就職してよかったと思いました。

ものづくりの魅力は、「つくる」ことだけにあるのではありません。何度も改善を重ねた末、品質を高めることができたり、製造工程の課題を解決できる。それらの達成感が、今、僕がこの仕事を続けている理由のひとつです。シーヴイテックには工程改善専門の部署があります。たとえば機械に取っ手をつけたり、作業動線を変えるなど、自分で作業をしながらより良くしたいと感じたことを書面にまとめて提出すると、その部分を修理や工事によって使いやすくする仕組みが確立されていくのです。僕自身も、こうした制作依頼を何度も行い、受理していただきました。いいものをつくるためなら、年齢や性別に関係なく提案はどんどん受け入れる。そんな社風って、素敵だと思いませんか。

今はものづくりの現場にいる僕ですが、新卒の頃はスーパーマーケットの販売スタッフとして他社に就職しました。人と接することは好きでしたが、繁忙期は2~3週間休めないという勤務体制で、家庭生活とのバランスがなかなかとれませんでした。ここで働いていた友人の紹介で入社を決めたのですが、無理な残業もなく、仕事にもやりがいが持てて充実しています。上司や同僚とのコミュニケーションも盛んですね。業務終了後に飲み会をすることも少なくありません。そういうアットホームな職場と巡り会うことができたからこそ、先輩からも後輩からも信頼され、いつでも相談しやすい存在でありたいと強く思うようになりました。現在、製造部では製品の不良を無くすため、後輩には不良品の実例を教えて、異常を感じたらすぐに報告してほしいと伝えています。そうした報告も丁寧に聞いて、一緒に課題を解決していく。小さなことかもしれないけれど、同じものをつくる仲間と一緒に、ここで成長していくことができたら幸せです。